2015年9月12日土曜日

オランダの基本的な交通ルール・道路標識・注意点など その2

"オランダの基本的な交通ルール・道路標識・注意点など"の続きになります。

-一方通行につき進入禁止
一方通行につき進入禁止です。



-通行禁止(両方向)
 両方向とも通行不可です。バスレーンなどによく見られます。



-乗用車通行不可
 乗用車通行不可。バイクは通行可能です。



-ラウンドアバウト交差点
 環状交差点(ラウンドアバウト)です。表示されている方向に回転します。



-速度制限表示
 斜線付きの方は、指定された制限速度区間(下図の場合は70km/h)の終了を表します。



-駐車禁止・駐停車禁止
 これは日本と同じですね。



-通行レーン指示
 左折した際などにどこのレーンに入るか分かりづらいときがありますが、この矢印が指しているレーンに入ります。



-一旦停止
 言うまでもなく一旦停止指示です。



-Uターン禁止
 Uターン禁止です。



-追い越し禁止
 追い越し禁止です。



-高速道路
 高速道路の表示です。基本オランダの高速道路は無料です。



-注意!
 オランダの交差点は歩行者・自転車・車の信号が分かれていて、車が青信号のときは歩行者・自転車用信号は赤となって、交差点で決して衝突しないようになっている所が多いですが、そうなっていない(日本同様、歩行者・自転車・車がすべて青)交差点も多数あります。前者に慣れてしまうと、後者の交差点に出くわしたときに、自転車が交差点を渡ろうとしていることに気づかずに車で右折しようとして、自転車を巻き込んでしまう、という恐れがあります。これはそのようなケースを注意喚起する標識です。ただし、そのような交差点に対して、必ずこの標識が立っているわけではありませんので、交差点での右・左折はいずれにせよ細心の注意が必要です。"Let op"は"注意"の意味になります。



-バス専用レーン
 バス専用レーンは乗用車は通行不可です。間違って進入してバスと出くわすと、盛大なクラクションを鳴らされます。



以上のような点に注意して楽しく運転しましょう。



2015年9月6日日曜日

オランダの基本的な交通ルール・道路標識・注意点など

オランダで運転をするにあたって、知っておくのが望ましい、最低限の交通ルール・道路標識・注意点などをまとめました。

-右側通行
 言うまでもありませんが、オランダは日本とは反対側の右側通行です。運転席は左側になります。

-自分の車の使用方法を把握しておく
 海外でレンタカーなどを借りたとき、ブレーキペダルの踏み具合、ライトの付け方、ワイパーの付け方、窓の洗浄液の出し方、ロックの仕方など、事前に確認しましょう。私は初のヨーロッパレンタカー使用の際、夕暮れ時に空港を出発した後、暗くなってきたのでライトを付けようと手探りで探すも付け方がわからず、そのままドイツのアウトバーンを無灯火で10kmほど走ったことがあります。

-ワイパーとウィンカーの配置が日本と逆
 ウィンカーを出そうとしてワイパーを動かしてしまうのは、日本人であれば誰もが通る道です。ちなみにブレーキとアクセルの配置は日本車と同じです。

-飲酒運転は少しだけ可能。でもやめておきましょう。
 血液中のアルコール濃度が0.5パーミル(免許取得5年以内は0.2パーミル)であれば良いとのことで、多少飲んでも問題ないと聞きますが、やめておいた方が無難です。

-信号無視・スピード違反は厳しく取り締まりされます。
 町中のいたるところに信号無視・スピード違反を取り締まるカメラが設置されており、撮られると罰金が後日請求されます。場合によっては5~6kmの速度オーバーを取られることも。信号も黄色になってから突入するのはやめましょう。

-優先表示が無い交差点では、自分の右側から来る車が優先
 優先表示が無い交差点に差し掛かったときに、自分の右側から車が来ていたら、その車に道を譲らなければなりません。下の絵では、右から来る車が自分の進路に割り込む形に見えますが、これが正しい姿で、相手に割り込みさせなければなりません。田舎道や住宅街でこのような交差点によく出くわしますので注意。



-ラウンドアバウト(環状交差点)は環の中の車が優先
 ラウンドアバウトは日本では稀ですが、ヨーロッパではいたるところで見られます。オランダの場合は反時計回りに流れます。環の中の車が優先です。安全を確認して環に進入しましょう。


-下の標識ですが、"優先道路"の標識が見えたら、自分が現在優先道路を走っていることを示します。この場合、自分の右側から車が来ても、自分の方が優先となります。"優先道路終わり"の標識が出ると、その先はもはや優先道路ではないことを示します。



-下の標識は、その先の交差点で、自分が優先であることを示します。交差する道路の車(左側・右側どちらであろうと)に対して、自分の方が優先になります。



-下の標識は、その先の交差点で、自分が優先でないことを示します。交差する道路に車がいれば(左側・右側どちらであろうと)、道を譲らなければなりません。



今日はこのあたりまで。次回に続きます。

2015年9月5日土曜日

オランダで車を購入しました

会社から期間限定でレンタカーが貸与されていましたが、それが終了するにともない足が必要となるため、車を購入しました。

ネットで価格傾向等を調査し、いくつか試乗。そして最終的に一番運転心地のよい車を選びました。


個人売買の場合は分かりませんが、ディーラーで買ったので手続きで特に困ることはなく、すんなり自分の手元に届きました。必要なものは・・


-免許証(国際免許と日本の免許の両方を念のため準備)

-パスポート
-Residence card
-BRP (Uittreksel Basisregistratie Personen)
 *BRPは住民票に相当するもので、市役所で取得できます。
-あともちろん代金!(ディーラーの銀行口座に振り込み)

納車の際にRDW(運輸局みたいなところ)にディーラーと出向き、Kentekenbewijsという車両登録カードをもらいます。このカードは車の中に置いたままにはせず、身の回りに保管して、運転の際には必ず携帯します。

あと、もちろんですが、自動車保険に事前に入っておく必要があります。自動車保険は対人・対物だけの最低限のもの、窃盗・天災等による損失を補償するもの、自損事故等含めて車両の補償をするものなど、いくつかのオプションから選びます。ちなみに日本の自動車保険ですが、等級を10年間保管させておくことができますので、出国前にそれをやっておくのがいいです。さらに、日本で3年以上事故申告の無い場合は、日本に居る間に英文の無事故証明書を発行してもらっておくと、それを提示すると保険料が割引される可能性があります。配偶者限定・家族限定等の割引はオランダの自動車保険には存在しません。

あと、車を選ぶ際の基本的な条件として、ディーゼル車にするかガソリン車にするかを決めておく必要があります。ヨーロッパでは普通自動車でディーゼルがかなり浸透しています。ディーゼル車は燃費がガソリン車よりも良い傾向にあり、さらに燃料費がガソリンよりも安いです(ネットで調べた価格 ディーゼル=1.27ユーロ/L、ガソリン=1.67ユーロ/L)。じゃあ、ディーゼルで即決だ!となりそうなのですが、道路税というのがオランダにはあって、ディーゼル車の方がガソリン車の倍以上税金を払う必要があります。そうなると、年間何キロ走るかによって、ディーゼルが得かガソリンが得かが決まってきます。車種や燃費にもよりますが、ディーゼルが得になるには2万km以上は年間走らなければならないようなケースが多いです。このような見積もりができるサイトがあるので、ぜひお試しください。

あと、オランダはガソリンにかかる税率が高いので、近隣国よりガソリン代が高いです(ガソリン価格 オランダ=1.67ユーロ/L、ドイツ=1.42ユーロ/L、ベルギー=1.46ユーロ/L、フランス=1.38ユーロ/L、ルクセンブルグ=1.20ユーロ/L)。なので、国境に近い都市に住んでいる場合や、オランダ国外にでかける際などには、他国でガソリンを満タンにしておくことで、経費を下げることが可能です。当然、経営するガソリンスタンドの会社によっても価格差があります。

それからAT車は数が少ないため、MT車に比べて価格が高い傾向にあります。中古車を買うケースが多いと思いますが、オランダは中古車でもかなり価格が高いです。日本だと10万kmも走れば中古価格が10万円とか20万円とかになる車が、こちらでは8000ユーロとか10000ユーロとかで平気で売っています。事故で前面がひしゃげたプジョー208にも、10000ユーロが付けられていました。これを裏返せば、大事に使っておけば売却するときにもそれなりの値段が期待できるということになります。

2015年8月29日土曜日

パリへ小旅行

子供たちの学校が始まる前に、2泊3日でパリに小旅行をしました。4年ぶりのパリ。家族にとっては初めてのパリです。4年前は高速鉄道のタリスに乗ってロッテルダムから日帰り弾丸ツアーでした。今回は自分の運転で。途中ベルギーで何回か渋滞に会い、6時間半ほどでようやく到着しました。

到着後、ルーブル美術館を鑑賞。


といっても子連れなのであまり時間をかけて鑑賞することもできず、3時間程度でさくさくと鑑賞。モナリザ、ミロのヴィーナスなど子供にも知名度が高い作品をチョイスして効率よく回って終了。

ホテルはルーブルから徒歩で10分程度の場所で、アパート形式。ヨーロッパはこのアパート形式の部屋がよくあって、中には冷蔵庫・洗濯機・キッチン・食器などが備え付けられていて、自炊生活が可能です。近所のスーパーで買出しをして、妻が調理して食事完了。パリはやはり食材の値段が私の住んでいるオランダの都市より高かったです。

続いて翌日はオルセー美術館を鑑賞。4年前はたしか写真撮影禁止だったのが、今回はフラッシュ無し撮影がOKになっていました。自分の好きな作品をいくつか撮影して保存。後で絵の具の塗り方などを観察するのに使います。下の写真はオルセーの5F(これも4年前は存在しなかった)からミニチュアモードで撮影したパリの写真です。


最終日は少し足をのばしてベルサイユ宮殿へ。人類史上最も豪華な建築物を見学。


最終日は少し雨模様だったため、たくさんの物売りの人たちがどこからともなくやってきて、折りたたみ傘やポンチョを、入館待ちの人たちに売っていました。おそらく移民の貧しい人たちでしょうか。絢爛豪華な宮殿の前で大声で物売りしている人たちを見て、終わることなく続く人類の貧富の差を思いました。折りしもいま、ヨーロッパは中東・アフリカからの大量の移民問題に直面しています。住みにくい土地から住みやすい土地に動きたいのは水が高いところから低いところに流れるがごとく自然の理。私もいわば移民の一人として、この移民問題が非常に気になっているところです。

あと、自撮り棒使用者が以外と多かった~。あれはあまり好きになれない。。

2015年8月19日水曜日

Expatセンター

8月某日、Expatセンターに出向きました。ここはオランダ人から見たときの外国人(つまり私たち日本人など)の移転や生活のサポートをする機関で、ここでオランダで居住するための手続きを行いました。やったことは簡単で、パスポートの提示、居住証明書の提出(しばらくホテル生活だったため、ホテルのConfirmation letter)、会社とのContract letterの提示、戸籍謄本の提出(日本で取得し、英訳がされてappostilleされたもの)、指紋の採取、顔写真撮影、署名の登録など。署名はパスポートに記載しているものに倣うのですが、それが楷書体で書いていたので、今回もやむなく楷書体で記入。今後のセキュリティーを考えると、日本語でかつ難しいミミズ書体で署名したものが最も模倣されないと思うので、パスポートの署名をそうしておけばよかったと後悔。ともあれ、40分ほどですべての手続きが終了しました。

その際に、BSN(Burgerservicenummer)という市民番号が伝えられました。これと別に、Residence cardが後日渡されます。BSNは銀行の口座開設や保険契約等、様々な生活の場面で必要な番号で、Residence cardは公的な身分証になります。オランダ国内に居る際は基本Residence cardの携帯が必要(パスポートは携帯不要)で、オランダ国外に出る際には、Residence cardとパスポートの両方を所持することが求められます。

Expatセンター終了後は銀行に赴き、口座開設を行いました。この口座に後日、日本からお金を送金することになります。

これらの手続きのためには基本予約等のアレンジが必要なのですが、予約はオランダのRelocation支援会社が事前に行なってくれていました。

とりあえず居住のための最低限の手続きはこれで無事終了となりました。

日本出国、そしてオランダ到着

2015年8月某日、ついに家族とともにオランダへ出発しました。いままで短期出張で一人で何度かオランダに来たことがあったんですが、今回は永住です。約11時間半のフライトを終え、ようやくアムステルダムスキポール空港に到着。そこから会社が手配してくれたレンタカーを運転し、オランダ現地時間の17時半頃にようやく目的地に到着。近所のスーパーですぐに食べられる食材を買って食べて、シャワーを簡単に済ませてすぐさま就寝。長~い移動のみの一日が終わるのでした。

※下はスキポール空港の写真。ただし当日撮影したものではなく過去の短期出張の際の写真。大量の荷物をかかえての移動だったので、写真どころではありませんでした・・